頚・肩の痛み
広範囲におよぶ首の痛み
首の痛みといってもただ単に首の後ろだけではなく、頭の後ろから肩、背中(肩甲骨周囲)、さらには指先に至るまで痛みが走るものもあります。
また、痛みの性質も「しびれたように」や「突っ張るように」「凝るように」と様々なものがあります。さらに手に力が入らないなどの症状もあります。
そのような症状の場合には主にホットパックという温かいカイロのようなものを首の後ろにあてます。ホットパックの温熱効果により痛みが軽減されます。その上で手技療法、鍼などの施術をして筋肉をほぐし、血液循環を改善し、痛みの軽減をはかります。
主な症状
肩こり
特に外傷の覚えはない、デスクワークが多い
寝違い
朝起きたら首が痛くて動かせない
頸椎椎間板ヘルニア
上肢に痛みやしびれがある、首を後ろにそらすと上肢の痛みやしびれが増強する
頸部捻挫(むち打ち症)
交通事故や高所から転落した、首の運動制限が重度
頸肩腕症候群
デスクワークが多い、特定の動きで痛みやしびれが増強することはない、首から腕にかけて痛みやだるさがある
悪循環におちいる肩の痛み
一般に五十肩などと呼ばれる肩の痛みでは、寒い時や夜間に痛みが強くなり、前腕や手、首にもその痛みが伝わります。そのため肩を動かさなくなり、肩の周囲の筋肉がかたくなります。そのかたくなった筋肉を動かそうとすると、さらに痛みが生じます。
このことによりなおさら肩を動かさなくなり、肩関節周囲の血行状態を低下させ、筋肉がさらにかたくなり、どんどん肩がどの方向にも動かなくなるといった悪循環が生じます。
その結果、髪や顔が洗えない、腰のひもが結べないなどの問題が生じてきます。リハビリではまずこの痛みを軽減するためにホットパックを肩に当てます。また極超短波といった温熱機器を用いることもあります。その上で、マッサージなどをし筋肉をほぐしながら関節に動きを加えていきます。
温めたりマッサージを加えることで痛みを軽減していますが、この関節を動かす訓練(可動域訓練)はどうしても痛みを伴うきつい訓練となってしまいます。そして動かさなかった期間が長ければ長いほど、筋力も低下するので同時に筋力増強訓練を行います。また、家庭でもできる訓練を丁寧に指導します。
主な症状
脱臼
転んだ、ぶつけた、捻った
腱板損傷
転んだ、ぶつけた、捻った、投球などの振りおろす動作を繰り返している
五十肩
肩を動かすと痛い、重度の運動制限がある、運動不足
上腕二頭筋長頭腱炎
腕をよく動かすスポーツや仕事をしている、物を持ち上げると痛い